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ピンキーズ・リマークス 毒舌ライター・ピンキーによるテニスニュース、コラム、その他諸々。

中国のテニス事情

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先週行なわれた広州女子オープンでは、予選勝者と主催者推薦の選手の決勝対決となりましたね。勝ってWTAツアー初優勝を飾ったのが世界ランク112位だった主催者推薦のザン・シュアイで、予選から勝ち上がった同ランク124位のヴァニア・キングを下しての優勝でした。

ザン・シュアイと言えば2012年のシーズンのほとんどをクルム伊達公子選手と一緒に組んでダブルスを戦っていた選手だから、日本のみなさんにも馴染みがあるんじゃないかしら?

2011年4月に自己最高位の73位を記録して、クルム伊達選手と組んでいた頃はトップ100位以内にいたけど、その後はトップ100から脱落。110位から130位くらいを行ったり来たりしていたの。

それが主催者推薦を受けて出場した祖国中国の大会であれよあれよと勝ち上がると、全てストレート勝利でツアー初優勝を飾る活躍を見せてくれました。

この勝ち上がりでトップ100へ復帰するのはもちろんのこと、自己最高位の73位にもかなり近付く74位になりましたね。

キングは2006年に自己最高位の50位を記録したけど、彼女は2010年にはウィンブルドンとUSオープンでダブルスで優勝するなど、ダブルス巧者のイメージがあるわよね。でも今回は何試合もフルセットの逆転劇を演じて勝ち上がった、強い精神力を見せてくれました。

そして優勝したザン・シュアイは、近年目覚ましい活躍を見せる中国人選手の一人に名を連ねる事になったんだけど、それにはこんな背景があるんだって。

中国のエースと言えばリー・ナだけど、彼女は2008年の北京オリンピックを機に、中国の国家が行っているトレーニング・システムから離れる決断を下したの。それは中国メディアでは“Fly Alone”(単独飛行)と呼ばれているらしいんだけど、リー・ナはその後20位台にいたランキングをみるみる上げてトップ10入り。

それには2009年のUSオープンのベスト8、2010年の全豪オープンのベスト4、ウィンブルドンのベスト8に加え、2011年には全豪オープンの準優勝と全仏オープンの優勝と、目覚ましい活躍を見せたのは記憶に新しいわよね。

そしてリー・ナに続いてポン・シュアイ、ジェン・ジー、ヤン・ツーらも祖国のトレーニング・システムから離れて、そして2ヶ月前にザン・シュアイも単独飛行を始めていたんだって。

ザン・シュアイは単独飛行を始めてこんなにすぐに成果が出るなんてね。でも祖国のトレーニング・システムが決して悪いわけじゃないと思うんだけど、中国自体はテニス先進国じゃないから、もっと世界へ出て、世界で通用するようなトレーニングや育成を受ける事は必要なのかも知れないわね。

「自分の人生で最も忘れられない瞬間になったのは間違いない。でもこの勝利は、終着点ではなく新しいスタートにしたい。」ってザン・シュアイが心境を語ってました。

「単独飛行には数々の問題が待ち受けている事でしょう。かつて私は雇われの身のようだったけど、今は自分がボス。チームの出費から全て自分に責任があるの。勝てば勝っただけ収入も増える。今は大きな転機を経験しているところ。テニスだけじゃなくて全ての生活でね。単独飛行は簡単な物じゃない。今はハッピーな瞬間を味わっているけど、同時に辛さも味わっている。」

って、単独飛行になると、国家と言うサポートがなくなる不安がある事も明かしていました。でも逆に、守られていない分、より頑張らなければならないって実感するから、モチベーションも上がるんじゃない???

今後はトップ50、トップ30と上を目指して頑張って欲しいわね。







毎週恒例の先週のツアー下部大会での日本人選手の動向で~~~っす。

女子では、イギリスの2万5千ドルのサーキットでは、予選を勝ち上がった宮崎ユリコ選手が2回戦敗退でした。グルジアの2万5千ドルでは、大前綾希子、江口実沙選手が1回戦敗退でした。ダブルスでは江口&大前ペアーがベスト4でした。

オーストラリアの1万5千ドルでは、予選を勝ち上がって高畑琴美選手、道慶知子選手が1回戦で、第8シードの越野由梨奈選手、中野佑美選手、奥野彩加選手が2回戦敗退でした。第7シードの加藤未唯選手はベスト8でした。ダブルスでは加藤&越野ペアーが準優勝でした。トルコの1万ドルでは、渡邊尋乃選手がベスト4でした。

今週はグルジアの5万ドルに江口実沙、大前綾希子選手が、アメリカの5万ドルには日比万葉選手が、ウズベキスタンの2万5千ドルには第6シードで田中真梨、宮崎優実、高雄恵利加選手が、トルコの1万ドルには緒方葉台子、辻佳奈実選手が出場してます。

男子では、台湾の12万5千ドルのチャレンジャー大会は、近藤大生選手、予選を勝ち上がった松井俊英選手、内山靖崇選手が1回戦で、第7シードでの田祐一選手、守屋宏紀選手、関口周一選手が2回戦敗退でした。モロッコの3万ユーロのでは、ダニエル太郎選手が初戦敗退でした。

オーストラリアの1万5千ドルのフューチャーズ大会では、第8シードの井藤祐一選手、三橋淳選手、予選を勝ち上がった蜂谷正気選手が1回戦で、綿貫祐介選手が2回戦敗退でした。第6シードの竹内研人選手はベスト8でした。ダブルスではオーストラリア人選手と組んだ竹内選手が準優勝でした。

アメリカの1万ドルでは、第3シードの片山翔選手、第5シードの西岡良人選手がいずれも初戦敗退でした。アルゼンチンの1万ドルでは、第8シードの牧口流星選手が2回戦敗退でした。クウェートの1万ドルでは、高橋優選手、予選を勝ち上がった田頭健斗選手が1回戦敗退でした。守谷総一郎選手はベスト4でした。トルコの1万ドルでは、第7シードの仁木拓人選手、予選を勝ち上がった河内一真選手、主催者推薦で難波隼平選手がいずれも1回戦敗退でした。

今週はウズベキスタンの5万ドルのチャレンジャー大会に近藤大生選手が出場してます。

アメリカの1万ドルのフューチャーズ大会には第3シードで西岡良人、予選を勝ち上がって小野誠佳選手が、オーストラリアの1万5千ドルには第7シードで竹内研人、第8シードで井藤祐一、綿貫祐介選手が、クウェートの1万ドルには予選を勝ち上がって大西健選手が、ボリビアの1万ドルには第7シードで牧口流星選手が、スペインの1万5千ドルには第4シードでダニエル太郎選手が、トルコの1万ドルには仁木拓人、予選を勝ち上がって河内一真選手が、ギリシャの1万ドルには岸僚太、主催者推薦で小野田賢選手が、ブルンジの1万5千ドルには守谷総一郎、高橋優選手が出場してます。
選手情報 | 投稿者 ピンキー 18:38 | コメント(0)| トラックバック(0)
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ピンキー・プロフィール
子供の頃は器械体操に明け暮れ、将来はオリンピック!なる夢を抱いていたが、怪我に泣かされ断念!社会人になって始めたテニスにハマる。プロ選手や大会の情報収集にも熱中し、熱くなると止まらないPinkyなのです。
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