2006年09月03日
伝統っていいわね。
アメリカ人男子の若手、サム・クエリーってまだみなさんの中での知名度は少ないわよね~。現在18歳(10月で19歳)の彼は、ランキング174位だけど、198cm、90kgと言う恵まれた体格の持ち主。今年アメリカのチャレンジャー大会では2度の優勝を上げてる伸び盛りな選手。今年のUSオープンでも主催者推薦で出場して初めて1回戦を突破して、2回戦でのガストン・ガウディオにセットカウント1-3となかなかの試合を見せた注目株。ジム・クーリアが彼のことをブログでこう書いてるの。
『彼はアンディ・ロディックのお気に入りで、すでにアメリカ・デビス・カップ・チームの練習相手として2度チームに参加しているし、数週間前はロディックの練習相手としてオースチンで共に過ごしていたんだ。それはシンシナティのマスター・シリーズの直前で、その大会ではロディックが優勝し、クエリーは1回戦であのラファエル・ナダルに敗れはしたもののフルセットの接戦を演じていたんだ。そうそう、オースチンにはコナーズも一緒だったのさ。クエリーのような新人にはこの上ない合宿だったんじゃないかな。僕もプロになりたての頃、ジョニー・マックが僕を彼のニューヨークのアパートに呼んでアドバイスをもらいながら練習したものさ。僕だって若手のアメリカ人を家に呼んで練習したことも何回もあるんだ。こうして先輩のプロが後輩へ教えて行くのがアメリカ男子プロの長年のやり方なんだ。この伝統を持ち続けてくれていることは、ロディックがクエリーと練習していることで受け継がれているんだって思うと、感無量だね。ロディックのウォームアップが終わったあとに、今でもジョニーはコナーズとボールを打ったりしてるのさ。ファンは見逃してるけどね。』
そんな素晴らしい伝統があるのね。でも、自分が気に入った若手を指導したくなるのはごもっともよね。でも、これから先、そのロディックとクエリーも対戦することになるはずよ。クエリーはロディックを破ることが一番の恩返しなんじゃないかしら?
女子アメリカ・シリーズのモントリオールの大会で、コートでのコーチングを試験的に実行してたわよね。日本の杉山愛ちゃんも途中でお母さんを呼んでアドバイス受けたり、あのマルチナ・ヒンギスもお母さんをコートに呼んでたのよ。でも、そんなコーチングに、ランキング1位のロジャー・フェデラーは良い顔をしていないの。「僕がそれをどう思ってると思う?本当、冗談じゃないよ。今までテニスと言うスポーツはコーチングなしで行うものだったんだ。それをどうして今になって変えようとするんだ。必要ないね。テニスだけがコーチングのないスポーツで、それがテニスの良い所なのに。他のスポーツと同じにする必要なんてないじゃないか。」って、かなり反対みたね。ま、彼はずっとコーチもつけずにいた時期もあったし、それで1位の座をキープしてた凄い選手だから、必要ないって思うのも納得よね。賛否両論だろうけど、さ~これからテニスと言うスポーツはどっちの方向へ進んで行くのかしら?