2011年06月27日
土居選手、今後に期待

一日一回クリックしてねん


現在行われているウィンブルドンは、昨日の日曜日はミドル・サンデーで試合は行われませんでした。これは年間4回あるグランドスラムでも、このウィンブルドンだけが採用しているシステム。その後の2週目に残ることを第1の目標にしている選手も多いはず。

予選を勝ち上がって3回戦進出を果たした土居美咲選手も、その思いを胸に土曜日の3回戦に臨んだけど、力及ばずストレートで敗退しちゃいましたね。

若干20歳ながら、かなり体も作られていて、特に下半身の安定感は優れている印象でしたね。しっかり構えて打ったショットは、ミスも少なく威力もありそうで、ボールに伸びもあるように感じました。

実際、深いショットが多く、対戦したサビーネ・リシキが押されて、ただ返すのが精一杯の状況もしばしば見られましたね。ただ、そう言う展開の中で確実にポイントを取るためには、まだ工夫が必要かなって印象でした。

リシキの方が前後左右への揺さぶりを混ぜてましたからね。深いショットに加えて、力を抜いたアングル・ショットを混ぜて相手をコートの外へ追い出したりとかも出来たかな・・・とか。ドロップショットもリシキに先に展開されてました。

ボレーも上手だと聞いていたけど、ネットにはあまりでなかったですね。まあ、出るようなプレーに結び付けられなかったのかも知れません。ちょっとコースの幅も広い感じはしなかったけど、リシキからの切り返しを警戒してサイドへは振らなかったのか・・・。振られたあとの切り返しも、もう一歩ってところでした。

ただ、やっぱり本人も武器だと語るフォアハンドのストロークは、かなり強烈ですね。リシキも土居選手のバックへボールを集めてましたし、フォアハンドの展開になると、ポイントに結びつく確率が高かったですね。

今後はトップ選手相手に、どう得意な展開へ多く持ち込めるかが、試合の主導権を握る鍵になりそうですね。あとはバックハンドの展開からどうポイントに結びつけるかですね。

杉山愛さんがトップ10入りした時は、課題だったフォアハンドでもウィナーが取れるようになったことと同時に、サーブのスピードが上がったことが重なったって感じてました。土居選手も、更なる進化に期待です。

その土曜日には、女子ダブルス1回戦にクルム伊達公子選手が登場しました。全豪から組んでいるザン・シュアイとのペアーで、ダブルス・ランキング1位のフラビア・ペネッタと去年の全仏覇者で、今年の全仏でも準優勝を飾ったフランチェスカ・スキアボーネと言う、ビッグネーム・ペアーに挑んだの。

ペネッタとスキアボーネは共に、シングルスの試合を行ってからのダブルスで、おまけに二人ともフルセットの接戦で敗れてからの試合でした。

そんな状況と、両者のダブルスでのプレーを考慮して作戦を組んで臨んだザン・シュアイ&クルム伊達ペアーは、第2セットは奪われたものの、フルセットでペネッタ&スキアボーネ組を下して2回戦進出を決めました。

それから悪天候で試合の途中だった青山修子&藤原里華ペアーのダブルスは、第3セットから再開されたけど、3ー6で取られて初戦突破とは行きませんでした。でも二人とも、ダブルス・ランキングを徐々に上げているから、またグランドスラムの本戦目指して頑張って欲しいですね。

今夜はそのクルム伊達ペアーに加えて、ソラーナ・シルステアと組んだ森田あゆみ選手もダブルスの2回戦へ、そして男子ダブルス2回戦にはソムデフ・デウバーマンと組んだ錦織圭選手が登場します。みんなシングルスでは敗退しちゃったから、この際ダブルスで勝ち進んでもらいましょう!

その他の試合では前述のように、女子シングルスで第6シードのスキアボーネが、ノーシードのタミラ・パスゼックに6ー3、4ー6、9ー11の逆転で敗退しましたね。パスゼックは1回戦で森田選手を下した選手。

それから第18シードのアナ・イバノビッチもノーシードのペトラ・ツェトコフスカに2ー6、6ー7(0ー7)で敗退しちゃいました。

男子シングルスでも、予選から勝ち上がったバーナード・トミックが第5シードのロビン・ソデルリングをストレートで下す大金星を飾りました。そしてノーシードのルーカス・クボットが第9シードのガエル・モンフィスを、ザビエル・マリスが第11シードのユルゲン・メルツァーを下しました。

今夜から再開されるウィンブルドンは、男女シングルスでベスト8進出をかけて、4回戦が行われます。ここまで来ると上位選手か、好調な勝ち上がりを見せている選手ばかりになるから、より一層の熱戦が期待できますね。
