ピンキーズ・リマークス 毒舌ライター・ピンキーによるテニスニュース、コラム、その他諸々。

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水曜日に行われた全仏オープン男子シングルス２回戦で、大会４連覇中のラファエル・ナダルがテイミュラツ・ガバシュビリをストレートで下して３回戦進出を決めたけど、その勝利は、同大会３０連勝となり、これまでの連勝記録の２９を塗り替えて、新記録更新となったの。

これまでの連勝記録は、クリス・エバートが持つ２９で、彼女は１９７４年から１９８１年に築いた記録だったのよ。もちろんその間、１９７６年から１９７８年の３年間は出場していなかったから、連覇は１９７６～７７と、１９７９～８０年の２連覇が２回だったんだけどね。

「新記録を出せて嬉しいけど、大事なことは今年のこの大会で、良い成績を挙げることなんだ。ベストのプレーをして最終日まで残ることさ。記録のことより、その試合に勝つことに集中したよ。」って、喜びよりも、まだ始まったばかりの全仏で、決勝へ勝ち上がることに重きを置いているようね。

もちろん、今年優勝すれば、前人未到の５連覇を達成するナダル。これまでは１９７８年から８１年まで４連覇したビヨン・ボルグに並んでいたんだけど、新記録達成なるか・・・に注目が集まっているわよね。去年は１セットも落とさない完全優勝を果たして、クレーでの強さは群を抜いているのよね。

ナダルはその５連覇へ向けて３回戦では、元世界ランク１位のレイトン・ヒューイットと顔を合わせるの。これまでの両者の対戦成績は４勝４敗だけど、ここ３試合はナダルが連勝していて、クレーではもちろんナダルが全勝しているの。復活を懸けるヒューイットにとっては、厳しいドローって感じね。

２８歳のヒューイットは今年の４月、１９９９年５月以来となる自身２度目のクレーでの優勝を飾り、その優勝自体も２００７年２月以来２年２ヶ月ぶりのタイトル獲得だったの。そして今月初めのミュンヘン大会では現役選手では３人目となる５００勝を達成しました。（他にはロジャー・フェデラーとカルロス・モヤ）




女子で元気な姿を見せてくれているのは、やっぱりマリア・シャラポワでしょう。肩の手術から復帰して、毎試合肩にキネシオを貼って試合に臨んでいるけど、昨日の２回戦では同胞で世界ランク１１位のナディア・ペトロワを下して３回戦進出を決めました。

これで、彼女の復調ぶりがある程度順調であるって証明されたんじゃないかしら？あとは、試合を重ねていくうちに、また肩を痛めなければ、上位進出が見えてきましたね。３回戦では同９８位のヤロスラバ・シュベドワと顔を合わせます。

そして何と言っても世界ランク１位で、第１シードで出場しているディナラ・サフィーナの快調ぶりじゃない。１回戦はシャット・アウトのダブル・ベーグル（６－０、６－０）で、２回戦だって６－１、６－１と２試合終わって２ゲームしか落としていないなんて、絶好調ね。グランドスラム・タイトルが何としても欲しいって意気込みが伝わってくるわね。

それからちょっとスランプ気味だった昨年度チャンピオンのアナ・イバノビッチも、今大会に照準を合わせてきたような好調ぶりよね。やっぱり全仏には良いイメージで臨めているのかも知れないわね。

男子はナダルを誰が止めるか、女子は混戦の中から誰がトロフィーを掲げるか・・・まだまだ始まったばかりの全仏オープンだけど、目が離せないわね！！！