ピンキーズ・リマークス 毒舌ライター・ピンキーによるテニスニュース、コラム、その他諸々。

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３月１４日のブログでお伝えしたキム・クレイステルスの復帰の香りがする練習量の多さのお話。ここへきて、彼女の復帰が信憑性を帯びて来たの。それはキムが母親としてツアーに復帰したリンゼイ・ダベンポートにアドバイスを求めていたからなの。

「キムがメールを送って来たの。それには、どうやって子供と一緒にツアーを回って生活して行ったらいいのかって言う質問が書いてあったわ。」フォックス・スポーツ・テレビでインディアンウェルズのコメンテーターを勤めていたダベンポートが語っていたの。

加えて「だから発表されたウィンブルドンでのエキシビションとアメリカで夏に行われるワールド・チーム・テニスへの参戦に加えて、レギュラー・ツアーも回るつもりでいると思うわ。」これはダベンポート本人が語ってることだし、かなり説得力があるわね。

それにかつてのコーチも「彼女がツアーを離れた時も、それが彼女をコートで見る最後だとは私は言わなかったはずさ。まだ断言するのは早いが、彼女の頭の中には復帰の二文字があるだろう。体作りも終えてプレーしたいって思ったら全く復帰もあり得るだろうし、私は驚かない。」って、ロイター通信の取材に答えているの。

今まだ２５歳だし、最近は復帰する選手も増えているし彼女が復帰しても不思議じゃんばいわよね。彼女は怪我と戦いながらのプロとしての辛く厳しい生活に一区切り着けて、新しい家族を築きたいって思っての早い時期での引退だったからね。

子供も生まれて生活も安定して体も健康なら、またテニスがしたいって思っても不思議じゃないわ。直後に同じベルギーのジュスティーヌ・エナンも引退しちゃって、ベルギー・テニス界も苦しい状態が続いているの。

今のベルギー人選手は世界ランク７３位のヤニーナ・ウィックマイヤー、同８６位のクリステン・フリプケンス、同２８１位のタマリン・ヘンドラーがトップ３で、引退した二人の後を継ぐ選手が出て来ていないのが現状なのよね。

ベルギー・テニス界にはグッドニュースかも知れないわ。それに世界中のクレイステルス・ファンも、あの豪快な開脚スライド・ショットをまた見たいって思っているに違いないわ！秋から始まるヨーロッパ・シーズンでの復帰が濃厚になって来ましたね！





今週行われているインディアンウェルズで木曜日に行われた男子準々決勝のアンディ・マレーとイヴァン・リュビチッチの試合で、こんなあってはならない出来事が起きてしまったの。それは第１セットをマレーが７ー５で先取して、第２セットも両者譲らぬ４ー４からの第９ゲームでのこと。

セットも終盤を迎え、リュビチッチのサービス・ゲームでアドバンテージ・レシーバーとピンチの場面。リュビチッチのナイスショットをマレーがやっと拾い、高いロブで返球したんだけど、ネットを越えて落ちたのはコートのわずか外。

マレーは一か八かでチャレンジ・システムを採用。するとボールはサイド・ラインの真上に落ちてるではありませんか！そのプレーのリプレーを見ても明らかにアウト。あれ？って思ったら、なんとホークアイは２度目のバウンドを捕らえてしまっていたようなの。

主審はそのポイントをやり直す措置を取ったんだけど、そこでポイントを落としてしまったリュビチッチがブレークされてしまったの。本当だったら、ジュースに戻したポイントだったのに。当然リュビチッチは納得がいかないし、コートチェンジの時も観客からはブーイングの嵐だったとか。

試合は次の第１０ゲームでリュビチッチがブレークバックに成功したものの、タイブレークの末落として、ストレート敗けで幕が閉じました。試合にタラレバはないけれど、あのポイントを取ってサービス・キープできていたら、フルセットへ持ち込めた可能性が高かったのかな～って。

ホークアイが導入されて、チャレンジ・システムが採用されたけど、やっぱり主審の判断が第１優先順位と言うことをもっと明確にするべきではって意見が高まるのは分かりますね。あのポイントはやり直しではなく、主審の権限で明らかにアウトと判断されたら、ホークアイを覆すってことは出来ないのかしら？

ま、だったらそもそもホークアイもいらないって議論になりそうだけどね。ホークアイは確かめるための手段に過ぎないって位置付けは駄目なのかしらね？その結果、ポイントに関しては主審が最終コールをする・・・ってなっているのかしら？