ピンキーズ・リマークス 毒舌ライター・ピンキーによるテニスニュース、コラム、その他諸々。

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ロジャー・フェデラーは、すでに来シーズンへ向けて、去年とは違った調整方法を取ることにしたらしいの。去年の１１月にアジア各地で行った、ピート・サンプラスとのエキジビションを今年はせずに、来シーズンへの調整とトレーニングに当てることにしたんだって。

先週の日曜日に、地元大会である『スイス・インドア』で、見事３連覇を達成して、その後に彼のエージェントの発言で明かされたものなの。去年はソウル、クアラルンプール、マカオの３都市で、わずか５日間のタイトなスケジュールで行われたそのエキジビションだけど、今年は開催されることはないんだって。

「これからの数年は、グランドスラムのような大きな大会を中心に、彼のツアー・スケジュールは組まれることになるだろう。」とは彼のエージェントの話し。今年のＵＳオープンで５連覇を達成し、サンプラスに次ぐ１３個目のグランドスラム・タイトルを獲得したフェデラー。来年はサンプラスの１４個に追い付き追い越すつもりみたいね。

今年は年明けから病に悩まされ、それで崩したリズムを取り戻すのにかなりの時間を費やすことになってしまったの。２３７週続いた世界ランク１位の座もラファエル・ナダルに明け渡すなど、フェデラー時代の終わりとも囁かれていたのよね。

でも、ＵＳオープンでの優勝は、彼にとってもかなりの自信になったらしいわ。「彼の時代は終わったかのようなメディアの記事に、彼自身も辛い思いをしていた。あの優勝で、彼に再び自信が戻ったし、メディアからの攻撃もなくなった。」トップ１０以外の選手からまず負けることがなかったフェデラーだけど、今年はそんな苦い経験も味わったのも事実よね。

それに、２７歳と言う年齢は、テニス選手としては終盤だとも言われたの。「今は第三のステージだと思っている。しかも、その始まりにいる。彼のテニス人生は、まだまだ続くはずさ。」と、エージェントは分析しているようね。

今月初めのストックホルム大会も欠場して、体調管理に集中している彼。病からの回復と、北京オリンピックで、通年のトレーニング・スケジュールとは違ってしまっていたけど、今はまた例年通りのケアーとトレーニングをこなし始めているんだって。

「来年は主要大会でピークに持って行けるように、オーバー・ワークにならないように努める。サンプラスとのエキジビションは、彼もかなり楽しんでいたんだ。子供の頃からの憧れのサンプラスと同じ時間を共有し、色んなことを学んだんだ。それでも、来年の復活へ向けて、これが最善の道だと信じている。」３月にニューヨークはマジソン・スクエアー・ガーデンで行ったエキジビションさえも、行わないんだって。

これは、フェデラーもエージェントも、かなり本気モードってことみたいね。今週のパリでのマスターズ・シリーズと、ツアー最終戦であるマスターズ・カップでの彼のプレーにも注目したいわね。