ピンキーズ・リマークス 毒舌ライター・ピンキーによるテニスニュース、コラム、その他諸々。

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とうとうロジャー・フェデラーが全仏オープンのタイトルを獲得して、生涯グランドスラムを達成しましたね。決勝戦のロビン・ソデルリング戦は、まさに圧巻としか言いようの無い試合展開でのストレート勝ち。

ソデルリングが決して弱かったわけではなく、あの試合のフェデラーのプレーが凄すぎたって言う感じでしたね。

スタートダッシュをかけて、第１セットはわずか２３分の６－１で快勝。第２セットこそソデルリングも粘りを見せてタイブレークへ持ち込むものの、ここでのフェデラーのサーブが凄すぎて、あれじゃソデルリングもなす術もないってのが正直なところでしょうね。

解説の柳恵誌郎さんも言ってたけど、今大会のフェデラーは、サーブを今までよりもっとジャンプして高い打点で打ってるのよね。Pinkyもこれまで以上に全身を使って打ってるなって印象を持ってました。

その証拠に、彼のサービス・エースの数が凄かった。大会を通じては、もちろんトータル１位の８３本。まあこれは決勝まで戦って７試合の合計だから、勝ち上がった選手が多くなるのはごもっともなんだけど、対戦したソデルリングは５位の５４本でした。

ちなみに２位がフェルナンド・ゴンサレスの６５本（６試合）、３位がファン・マルティン・デル=ポトロの５９本（６試合）、４位がイヴォ・カルロビッチの５５本で、これは１回戦のみでたたき出した本数で、５セットマッチの１試合での新記録だったのよね。まさかそれを遅いサーフェースの全仏で叩き出すなんてね！！！

れのことでも分かるように、今大会は意外と天候に恵まれて、レッドクレーが乾燥してて、例年より早かったことはあると思うけど、逆にそう考えたら小雨交じりの決勝戦で、フェデラーが１６本のサービスエースを記録したって言うのは、どれくらい彼のサービスが良かったかってことだと思うの。（ソデルリングはわずか２本でした）

それまではトミー・ハースとのフルセットの４回戦で１６本のサービスエース出したのが最高だったけど、決勝戦のストレート試合でも同じ１６本だったから、やっぱりあの時のフェデラーの気迫はサーブに乗り移っていたんだとしか思えないわ。

これで史上６人目で、１０年前にアンドレ・アガシが達成した以来となる生涯グランドスラムを達成して、サンプラスの持つグランドスラム・シングルス優勝回数１位の１４回に並びました。

名実ともに史上最強の選手と言っても過言ではなくなりましたね。彼のスマートなプレーと技術の高さに加え、お手本になるような綺麗なフォームから繰り出されるストロークにボレーにサーブなど、かつての名プレーヤー達からの高い支持を受けるのも納得よね。

これで１ヶ月後に控えたウィンブルドンでも、高いモチベーションで臨むことができるはずね。そうしたら１５回目のグランドスラム優勝と言う、新記録達成も夢じゃないし、世界ランク１位復活も可能性が広がってくるんじゃない？？？

全豪オープンの表彰式で涙に暮れた彼と、今回の表彰式での彼の涙は、全く違う意味を持つ涙でしたね。Pinkyも心がジ～～～ンとしてしまいました。。。

あ、ソデルリングももちろん見事なプレーを２週間維持したし、あのプレーならウィンブルドンでも活躍してくれるでしょう。楽しみな選手に成長しましたね！今後の活躍に期待大ですね。