ピンキーズ・リマークス 毒舌ライター・ピンキーによるテニスニュース、コラム、その他諸々。

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先週は、現在行われている男子シニアツアーが２大会とも開催されました。両大会とも９月２４日から２７日まで行われて、ＡＴＰが統括する『ＡＴＰチャンピオンズ・ツアー』はフランスはパリで、ジム・クーリアらが主催する『アウトバック・チャンピオン・シリーズ』はアメリカはノースカロライナのチャールストンで熱戦が繰り広げられました。

『ＡＴＰチャンピオンズ・ツアー』では、トーマス・エンクヴィストがマイケル・チャンを６－４、７－６（７－４）のストレートで下して、このシニアツアーで２度目の優勝を果たしました。

エンクヴィストは、怪我で欠場を表明したマッツ・ヴィランデルに代わって、急遽出場が決まっての出場だったの。３位決定戦では、ステファン・エドバーグがセドリック・ピオリーンを６－１、６－３で下してますね。

他の出場選手は、イェヴゲニー・カフェルニコフ、アーナウド・ブーシュ、ガイ・フォルジュ、トーマス・ムスターでした。

「とても気分が良いよ。直前に決まって、しばらくテニスをしていなかったし、１２日間イタリアでバケーションをしていたんだ。だからこんな良いプレーができるとは思ってもみなかった。でも、満足なプレーもできたし、ここパリも十分に楽しんだよ。施設も大会も素晴らしいし、２度目の優勝を飾れてハッピーさ。」って、この優勝でチャンピオンズ・ツアー・ランキングで１位になったエンクヴィストが語ってました。

次回の同大会の開催が中国で１１月５日から８日に行われ、もちろん中国系アメリカ人チャンはその大会への出場も予定しているの。

「この調子を次の中国大会まで維持したいね。シニア大会では常に楽しんでプレーしている。それが一番大切なことだと思っているから、次の中国大会も待ち遠しいよ。もちろん、コートに立ったら勝ちたいとは思うけど、現役の時と同じプレッシャーはないし、こうしてまた戦えること自体、とても素晴らしいね。」って、チャンはすごくエンジョイしているようね。




『アウトバック・チャンピオン・シリーズ』では主催者のクーリアがピート・サンプラスを３－６、６－４、１０－８の逆転で下して同シリーズ９回目の優勝を飾りました。クーリアがサンプラスから勝利を上げたのは、何と１９９７年のイタリアン・オープンの１回戦以来で、ハードコートでの勝利は１９９１年のＵＳオープンの準々決勝以来のことなんだって。

マッチポイントで痛恨のダブルフォルトを犯して敗退したサンプラスは「マッチポイントでダブルフォルトを犯すなんて辛いね。ボールが太陽にすっかり隠れてしまったんだ。」ってその時の状況を語ってました。

「まさかダブルフォルトで終わるなんて思ってもみなかったよ。セカンド・サーブでも１８０キロ近く出す彼のサーブは、そのサーブだけで十分脅威なんだ。」現役時代は両者は２０回の対戦があって、１６回サンプラスに軍配が上がるなど、クーリアはサンプラスを苦手としていたから、この日の勝利は嬉しかったんじゃない？

３位決定戦はトッド・マーティンがパット・キャッシュを６－２、７－５のすストレートで下してました。その他の出場者は、ジミー・アライアス、アーノルド・クリックスタイン、マイケル・パーンフォースでした。

次回はこのシリーズ最終戦で、１０月８日から１１日にかけて、アメリカはアリゾナ州サプライズで行われます。