2006年07月04日
いけない負け方&ランキング
愛ちゃん、やっちゃいましたね。本当に痛い星を落としました。絶対にやってはいけない落とし方で・・・。色んな意味で大きな敗退です。もしかしたら、これからのツアーで後を引いてしまう可能性のある敗戦です。
プロテニスプレーヤーとして、もちろんステータスになるウィンブルドンの8強入りを逃した。「1回入ってるからいいじゃん」だと、たまたまと言われても仕方がない。それがキャリア終盤へ来てまたその勲章がもらえるのともらえないのでは意味が違うの。
ランキング的にも(もちろん賞金的にもだけど)痛かった。こうしてプロ生活を続行しているのは、きっと彼女の中にも「またトップ10入りしてやる!」って思いもあるはず。現在21位にいる彼女は、ランキング的には「あと11個じゃん」って思うけど、ポイント的にはその11個がかなりの差があるの。今の彼女のポイントが794で10位のパティー・シュニーダーが1753。倍以上なのよ。つまり、ウィンブルドン前までの1年間に愛ちゃんが残した成績の倍以上の活躍をしないといけないってこと。4回戦と準々決勝のポイント差は、そう言う意味でかなり大きいものだったわね。
何と言ってもPinkyが心配しちゃうのは、その負け方。格下選手相手に、終始試合をリードして第1セットは9本ものセットポイントが取れず、第2セットも出だしリードしたにもかかわらず逆転を許す。良くないよね~。調子の良い時の愛ちゃんは、第1セットを取られても、第2セット踏ん張って取って、第3セットでリズムを自分の物にする勝ちパターンが持ち味。そうやって勝っていると、試合でリードを許しても「大丈夫。挽回できる」って自信につながってプレーができるのよね。でも、今回のような大一番の試合で格下選手に逆転&逆転で取られると、今後リードしている試合でも「ここから逆転されちゃうかも」とよぎっちゃう。これが格上選手だとちょっと違うの。例えば、勝ち上がったら当たるはずだった第3シードのエナン=アルデンヌだったら、トップ3の選手相手に、互角の打ち合いができたとか、あんな良いプレーもできた・・・って、良い所を探せるし、ある意味負けてもあきらめが付くわよね。でも、129位の選手だと、次に100位くらいの選手と対戦しても「もしや・・・」ってね。
キャリアで勝る愛ちゃんだからこそ、やっちゃいけない負け方だったので、ちょ~っとPinky厳しい言い方になっちゃいました。でもまぁ、明日31歳のお誕生日を迎える百戦錬磨の愛ちゃんだから、ポジティブ・シンキングで前向きに次の大会へ臨んでくれると思うわ。ダテにプロ転向14年目を送ってはいないはず。グランドスラム連続49大会出場の偉業を持つ愛ちゃん。USオープンで連続50大会目を無事に送ってもらいたいわ。
中国人旋風を巻き起こしているナ・リー選手。見事中国人として初となるグランドスラムでのシングルス8強入りに成功。次はランキング2位で、もちろん第2シードのキム・クレイステルスね。もし、この試合にリーが勝つと、おそらく週明けのランキングでは愛ちゃんを抜いてアジア・ナンバー1の座に着くことになるわ。トップ10とはかなり離れている愛ちゃんのポイントだけど、30位のリーと21位の愛ちゃんとのポイント差はわずか170ポイントなの~~~。
で、そのキムは、次のリーに勝って、アメリ・モレスモがアナスタシア・ミスキナに負けると、その時点でランキングが入れ替わって1位に返り咲き。両者勝ち上がって、決勝戦で激突すると、優勝した方がナンバー1の座に着くことになるわね。ちなみに・・・エナンが1位になるには、準々決勝でキムもモレスモも負けて、プラス、エナンが優勝する必要なきゃならない。キムとモレスモがベスト4入りすると可能性は絶たれちゃうってわけ。
男子で3回戦で負けちゃったアンディ・ロディックだけど、ランキングもトップ10落ちが濃厚。アメリカ人ナンバー1の座からも脱落しちゃって、ジェームズ・ブレークがナンバー1の座に着くことになりそうね。ロディックの復活あるのかしら?そして、いつになるのかしら~???