2006年07月05日
女子8強のあんな事こんな事
昨夜のウィンブルドン女子準々決勝では、とんだハプニングが起きたわね。そう、マリア・シャラポワ対エレナ・デメンティエワ戦の第2セット、3-0でシャラポワがリードしてのコートチェンジ後のこと。真っ裸の男性がコートに飛び出して、逆立ちするパフォーマンス。シャラポワはすぐにコートエンドに隠れて、ラケットでボールを芝につきながら男性へ背中を向けて、表情は全く変えなかったの。集中をきらせないように勤めていたって感じね。で、デメンティエワと言うと、ちょっと笑ってたわ!まあ、男性が飛び出したのはシャラポワ側のコートだったから、デメンティエワからは遠かったし、すぐにセキュリティに連れ出されて何もなかったからね。で、デメンティエワはちょっとノンキなコメントしてたの。「自分の試合であんなことは初めてだったわ。まあ・・・観客が喜ぶんだったら、いいんじゃない?」だって。ちなみにあの男性は、オランダ人DJみたいで、テレビ番組の企画のようなものでやっていたみたい。罰ゲームって感じだったのかしら?ちょっとよろしくないわよね。
で、当のシャラポワは、そんなことよりもっとご立腹な質問が出てお怒り。ウィンブルドンでは必ずと言っていいくらい聞かれることで、プレー中に出す彼女のウメキともサケビとも取れる声のことなんだけど、こんな対応。「どちらの新聞社の方?本当に要点のない質問よね。この質問には常に同じ答えをしているでしょ。テニスを始めた時から、こうしてプレーをしているの。今後も変わることはないわ。どうして毎年お決まりのように、ここウィンブルドンだけは、その質問をしてくるの?まったくあきれるわ。」そうね~。気が強そうな彼女だけに、聞かれたら意地でも止めないって感じよね。
準決勝でまたベルギー対決となったキムとエナン。これも“またしても”って感じで、エナンとの仲を聞かれてのキムの答え。「仲良しよ。勝ったり負けたりする世界で、みなさんはその結果で、選手間に壁ができたりするって思いがちがけど、少なくとも自分は違うの。自分にとって結果は関係ないわ。前から言っているけど、ツアーを回って友達を作りたいのよ。じゃなかったら、しょっちゅう電話をしたり、一緒に外出したりなんかしないわ。それは自分にとってとても大切なことだし、このテニス人生で培っていきたいことなの。引退したあとに、トロフィーと会話はできないでしょ。家のソファーでトロフィーを眺めても、話しかけてくれたりはしないわ。だから、大会で一緒じゃなくてもミスキナやクズネツォワとかペネッタなんかにはよく電話をしてるの。自分にとって、勝利より大切と言っても過言じゃないくらいよ!」彼女そう言えば、選手の間で選ぶ『もっともフレンドリーな選手』にランキングで1位になるまで選ばれてて、それが勝てない原因とまで言われていたのよね。ナ・リーとの試合でも、サーブのミスジャッジがあったのを、キム本人が主審に「今のは入ってたわ」ってポイントをリーに譲った場面があったものね。リーも対戦していて負けたけど気分が良かったはずよ。
昨日の試合でも、頻繁にサーブ&ボレーを見せたアメリ・モレスモ。今のテニスでは滅多に見られなくなったプレースタイルだけど、その理由は「今の芝が昔より遅くなってはいるけど、やっぱり芝での勝ち方だと思う。ここ数日の天気の良さもあって、芝が乾燥してハードコートのようなバウンドだけど、サーブ&ボレーは有効だと思ったの。だからそうしていたのよ。」やっぱりそんなプレースタイルをする選手がいない昨今なだけあって、見ていてちょっと刺激になるわよね。
予選からベスト8入りしたセブリーヌ・ブレモンもよくサーブ&ボレーを見せていたわよね。勉学を優先させられた彼女はジュニアの成績もなく、プロへ転向したのも21歳と特殊な選手。彼女のサーブ&ボレーは独学だとか。「10歳くらいの時に、テレビでサンプラスやベッカーがしていたのを見て学んだの。いつのあんなプレーをしてみたいって思っていたわ。もちろん、サーブ&ボレーだけじゃなくて、他のプレーも磨きをかけてね。でも、この芝では確実にアドバンテージになるって感じたから多用したのよ。」サーブもかなり速くて力強かったから有効かもしれないけど、エナン戦ではちょっとサーブの調子が悪くて残念だったわね!
その芝なんだけど、こんな話があるの。シャラポワの試合で彼女が打ったボールがネットにあたって芝へ落ちたの。で、そのボールは5回バウンドしてから止まった。10~15年前のビデオを見ると、同じような状況ではボールは2回くらいしかバウンドしなかったんだって。それくらい芝の状態が変わっているってことなんだけど、芝の芝らしさがなくなっているって言われている最近。ちょっと面白みがなくなっちゃうわよね!
中国人選手として初めてグランドスラムのシングルスでベスト8入りに成功したナ・リー。でも、ちょっとWTAからブーイングされてるの。それはこんな発言をしちゃったから。「中国テニス協会は、母国のテニス向上には、まず女子テニスにもっと力を注ぐべきだと思う。だって、男子テニスでは、強い選手が多くてトップへ立つのは難しいけど、女子では、世界へ出てもそれほどの選手はいないから、早くにトップへ立てるんですもの。」これはちょっとブーイングされちゃっても仕方ないかもね~。週明けランキングでは、確実に中国人女性として過去最高ランキングを更新する彼女。トップ10目指しているとは思うけど、そんなこと言ってると、他の選手の目の仇にされちゃうわよ~!!!
と、ベスト8入りした女子選手達の諸々でした。